九大応力研 市川 香

九州大学応用力学研究所准教授の 市川香です

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活動報告
日々の活動の報告です。 長期的にまとめた内容は,九大の教員データベースを参照してください。

2021/10/03 大分県体験子ども科学館O-Laboで出前講義

大分県体験子ども科学館O-Laboで,「宙(そら)からみる海 電波で海をはかろう」の講義をしてきました。

小学校高学年~中学生に,海洋リモートセンシングの基本となる電磁波の反射・透過・放射の性質のお話をしました。今ではすっかり身近になった非接触型体温計や,ワイヤレスイヤホンなどと関連して,宇宙から海を測る方法について学びました。感染症対策などで実験があまりできませんでしたが,それなりに楽しんでもらえたと思います。参加者の皆さん,O-Laboのスタッフの皆様,ありがとうございました。

ちなみに,本講義は日本海洋学会の「海の出前授業」の一環でもあります。

2021/4/11 NHK総合 ダーウィンが来た! 取材協力

2021/4/11 のNHK総合 ダーウィンが来た!「巨大生物集う謎の海 ダイオウイカ潜む魔境」でも,オーストラリア南部の生物活動が盛んな「謎の海域」の解説について,ちょっとだけ協力しました。

2020/11/14 21:00~ NHKスペシャル取材協力

2020/11/14(Sat) 21:00~ のNHKスペシャル「激闘 シャチ対シロナガスクジラ〜巨大生物集う謎の海域〜」で,オーストラリア南部の生物活動が盛んな「謎の海域」の解説について,ちょっとだけ協力しました。

2020/10/21 Jason-2によるCelebes海の有義波高計測論文が掲載

Jason-2 海面高度計を使って,静穏なセルベス海の有義波高を計測する論文 Capability of Jason-2 Subwaveform Retrackers for Significant Wave Height in the Calm Semi-Enclosed Celebes Sea が Remote Sensing 誌に掲載されました。

2020/07/20 NHK BS ワイルドライフ取材協力

2020//07/20 のNHK BSプレミアム ワイルドライフ「オーストラリア ブレマーベイ シロナガスvsシャチ 奇跡の海に巨大生物が集う」で,オーストラリア南部の生物活動が盛んな「謎の海域」の解説について,ちょっとだけ協力しました。

2020/02/14 2019年度第二回COMPIRA委員会

2020/02/14に,今年度第二回目のCOMPIRA委員会が東京で開催されました。長らく休眠状態が続いていたCOMPIRAミッションですが,やっと次年度以降に動きがあるようです。

2020/02/05-07 12th Coastal Altimetry Workshop

ローマ近郊のFrascatiにあるESA/ESRINで開催された12th Coastal Altimetry Workshop にて,発表と座長をしてきました。年々参加者数も増加しており,国際的なニーズを感じます。

ポスター会場はESA/ESRINのホールでしたが,人工衛星の模型などが多数展示されていました。

ESA/ESRINは,日本で言うとJAXAさんですが,ところどころに遊び心があって楽しいです。左はトイレの表示です。

 

2020/02/03 うみさち4号に測器取り付け(作業できず)

2020/02/03 宮崎県沖の浮漁礁「うみさち4号」にGNSS-Rのテスト観測装置を取り付けに行きました。現場まで到達したのですが,今回も海況が悪く,浮体上での作業は危険なので中止しました。

次回は海況がもう少し安定する夏に挑戦したいと思います。

2019/12/14-15 名古屋大学宇宙地球環境研究所共同利用研究「大気海洋相互作用に関する研究集会」

2019/12/14-15に京都大学理学部セミナーハウスにて開催された,名古屋大学宇宙地球環境研究所共同利用研究「大気海洋相互作用に関する研究集会」に参加してきました。若手の人の発表が多く,最近の学生さんの考え方を知る機会として勉強になりました。

2019/11/18-19 名大研究集会「海洋研究に小型衛星は(本当に)必要か?」

2019/11/18午後~19午前にかけて,名古屋大学宇宙地球環境研究集会で「小型飛翔体による海象観測(その4) 海洋に小型衛星は(本当に)必要か?」を開催しました。

小型衛星には,広域を反復して観測できるというメリットがある反面,少なからぬ費用がかかる・観測精度に制約がある・複数の衛星のインターキャリブレーションが難しいなどのディメリットも無視できません。一方,現場観測とデータ同化を組み合わせることで,比較的少ない予算で観測の高頻度化が実現できる場合もあります。ただし,データ同化は観測値を物理法則に則って時空間展開させる手法なので,全く観測履歴のない場所の改善は期待できず,小型衛星のメリットを否定するものではありません。さらに,生化学反応など支配する物理法則が複雑な場合,やはり観測量の大小が精度向上の本質となります。

ターゲットとする現象に依存しますが,「関与する物理法則が複雑であったり,波動や流れによって時空間展開しにくいshadow zoneの推定」などには,小型衛星が有効でしょう。逆に,「限られた範囲内の特定現象」を対象とする場合は,海洋レーダのような陸上リモートセンシングや漂流・係留ブイ・漁船観測などを組み合わせる方がコストパフォーマンスの高い観測ができそうです。