九大応力研 市川 香

九州大学応用力学研究所准教授の 市川香です

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活動報告
日々の活動の報告です。 長期的にまとめた内容は,九大の教員データベースを参照してください。

2023/12/19-20 九大応力研「海洋レーダを用いた海況監視システムの開発と応用」研究集会

2023/12/19の午後から12/20の午前にかけて,九大応力研にて「海洋レーダを用いた海況監視システムの開発と応用」の研究集会を開催しました。今回は,両日とも40名を超える多くの方にご参加いただきました。信号処理のテクニカルな内容から,船舶検知・波浪計測・水産応用と広い範囲での利用法,さらに新規局の手続や運用方法に至るまで,ありとあらゆる内容をカバーした研究集会となりました。

2023/12/17 6th ISEE Symposium

2023/12/17 より,”Workshop for Interaction of Ocean, Atmosphere, and Land by Remote Sensing and Numerical Model” (as of 6th ISEE Symposium) が名古屋大学の Sakata Hirata Hall  で開催されました。12/17の午後に,Session2  “Observations with airborne, UAVs and microsatellites”というセッションを担当し,”Search and Sample Observations by UAVs”という発表を行いました。

2023/12/10 伊予市沖でドローン観測

天候調整の結果,2023/12/10に愛媛大「いさな」を使ったドローン観測実験を伊予市の森漁港沖で行いました。

今回は取付治具に3Dプリンタを使ったのですが,隙間から水が入るらしく,水上発進すると重量が重くなる欠点がありました。次回以降の反省点です。 

2023/11/07-11/11 2023 OSTST Meeting in Puerto Rico

2023/11/07-11に,プエルトリコのSan Juan Convention Centerで,2023 Ocean Surface Topography Science Team Meeting に参加してきました。SWOTタイプの実験衛星のほかに,10個の衛星高度計が現在計測中で,今後も計測を継続していく予定です。ミッション終了後に退役した機体をどのような軌道に乗せるべきかなどの検討が行われました。なお,研究チームのPIとして,Daily monitoring of the Kuroshio over the Izu Ridge using ferry-onboard GNSS の発表を行いました。

 

2023/10/24-27 日仏海洋学会シンポジウム

フランスのCaenにて,仏日海洋学会主催のInternational Conference on Oceanographyに参加し,Ship Borne Wave Gauge Using GNSS Interferometric Reflectometry の発表をしてきました。

仏日海洋学会の行事として,大きな干満差で有名なモンサンミッシェル修道院や,牡蠣の養殖場の見学など多彩な巡検があり,なかなか勉強になりました。大潮だと,干満差は18mにもなるそうです。フランスでは牡蠣の味を良くするために干潮時に牡蠣を水中から空中に出すそうで,この潮位差を利用しているそうです。

  

2023/10/08 出雲科学館 子ども科学学園で「宙から見る海 電磁波で海をはかろう」を開講しました

2023/10/08の午前と午後に,出雲科学館で「宙から見る海 電磁波で海をはかろう」を開講しました。午前は小学生の部,午後は中学生の部です。我々の住む陸地から遠く離れた海で何が起きているかを,宇宙からどうやって調べるかを,体験実験を交えて楽しく解説しました。

実験の一部が,予定通りの結果にならなかったりしましたが,逆に子供たちには「生の科学」を見せることができたかもしれません。

日本海洋学会の「海の出前授業」(海洋学会講師派遣事業)の活動の一環です。

2023/09/25-27 2023年度日本海洋学会秋季大会

2023/09/25-27に、京都大学吉田キャンパスにて、2023年度日本海洋学会秋季大会が開催されました。「伊豆海嶺付近の界面力学高度分布の連日計測(I)」という講演を行いました。

2023/09/19-22 SWOT Science Team Meeting

2023/09/19-22に,フランスのToulouse の Espaces Vanelにて,SWOTのScience Team Meetingに参加してきました。

SWOTのデータの初披露でした。当初想定されていたよりもエラーが少なく,思った以上に使い物になりそう,という印象ですが,定量的な評価はまだ未定ですので,これからきちんと検証していこうと思います。

  

2023/09/01 論文が掲載されました

Remote Sensing Vol 15 (17) doi:10.3390/rs15174324 に,“Mean Seasonal Sea Surface Height Variations in and around the Makassar Strait”の論文が掲載されました。インドネシアのマカッサル海峡を通過するインドネシア通過流の季節変動は,ジャワ海側の水位変動に比べてセレベス海側の変動が小さく,その圧力傾度力と,浅海を流れる摩擦力がバランスしていることがわかりました。。太平洋とインド洋の水位差は,海峡内の水位変動と同位相で変動するのですが,海峡の水位変動とは切り離されていて,直接関係していないことも分かりました。同じモンスーンの風系で作られる変動なので位相は揃っていますが,少なくとも季節変動については,因果関係のない別の変動だとわかります。

2023/06/28 月刊海洋「ドローンは海洋観測のゲームチャンジャ―となるか?」出版

海洋出版社から,月刊海洋632号「ドローンは海洋観測のゲームチェンジャーとなるか?」(ISBN 4910025550731)が発売されました。一般の書店でも(取り寄せで)購入できますので,話のネタにお買い求め下さい。