8月13日午後,東京での第一回沿岸予測コアグループ会合と第二回COMPIRA委員会に参加してきました。
前者は,新型高度計COMPIRAに端を発していますが,むしろ「沿岸GODAE」の役割が強いかもしれません。衛星と現場のデータを融合させて,利用者(tax payer)の使いやすいデータセットを作成するという,省庁間の枠を超えた活動をする組織作りの準備会合です。観測データの現業官庁どうしの融合はかねてから問題になっていた問題ですが,その取りまとめとしてJAXAが動いているのは興味深いです。ただ,取りまとめ役としては現業官庁とは別の機関(内閣府・海洋学会など)が動く方がスムースに事が運びそうな気もするので,COMPIRAを契機に沿岸GODAE的な組織作りが加速すると良いと思います。なお,今の段階ではデータ同化を主に組織作りをしていますが,ある程度枠組みが固まった段階で,データ取得の側に組織を拡張していく必要があります。
後者のCOMPIRA委員会では,「高分解能の面的な海面水位情報取得の科学的意義に関する白書」を作成する別委員会からのリクエストに,どの程度応じることができるかを検討しました。科学者は基本貪欲なので欲を言いだすとばキリがないのですが,技術的・予算的な観点から,どこまで応じることができるかを慎重に検討していきます。
コメントを残す