九大応力研 市川 香

九州大学応用力学研究所准教授の 市川香です

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活動

2013/08/13 第一回沿岸予測コアグループ会合・第二回COMPIRA委員会

8月13日午後,東京での第一回沿岸予測コアグループ会合と第二回COMPIRA委員会に参加してきました。

前者は,新型高度計COMPIRAに端を発していますが,むしろ「沿岸GODAE」の役割が強いかもしれません。衛星と現場のデータを融合させて,利用者(tax payer)の使いやすいデータセットを作成するという,省庁間の枠を超えた活動をする組織作りの準備会合です。観測データの現業官庁どうしの融合はかねてから問題になっていた問題ですが,その取りまとめとしてJAXAが動いているのは興味深いです。ただ,取りまとめ役としては現業官庁とは別の機関(内閣府・海洋学会など)が動く方がスムースに事が運びそうな気もするので,COMPIRAを契機に沿岸GODAE的な組織作りが加速すると良いと思います。なお,今の段階ではデータ同化を主に組織作りをしていますが,ある程度枠組みが固まった段階で,データ取得の側に組織を拡張していく必要があります。

後者のCOMPIRA委員会では,「高分解能の面的な海面水位情報取得の科学的意義に関する白書」を作成する別委員会からのリクエストに,どの程度応じることができるかを検討しました。科学者は基本貪欲なので欲を言いだすとばキリがないのですが,技術的・予算的な観点から,どこまで応じることができるかを慎重に検討していきます。

2013/07/26 NHKスペシャル「伝説のイカ 宿命の闘い」に出演

NHKスペシャル 「伝説のイカ宿命の闘い」に出演しました。

小笠原の深海にすむダイオウイカが特定の時期と場所に出現した理由を、海洋物理学の観点から内部潮汐と関連付けて解説しています。本当は,中規模渦によって海洋内部の成層状態が変わり,同じ大潮でも該当時期は特に内部潮汐が大きかったところまで言いたかったのですが,一般視聴者には「中規模渦」が難しすぎるだろうという理由でカットされてしまいました。せっかくNASAの海面高度計の映像なども用意していたのですが・・・。

内部波や生物が専門ではない私が解説している理由は,実は肝心の中規模渦がカットされていたからだったんです。

IAPSO Assembly

Sweden の Gothenburg で行われた IAHS/IAPSO/IASPEI joint assemblyに参加して,”Coastal sea surface height variations as seen by GPS on a ferryboat”の発表をしてきました。ちょっと海洋の人は少なめだったような気がします。また,IAPSO Comissions on Mean Sea Level and Tidesにも参加してきました。Sea Levelの方は潮位計データ解析が主体で,衛星海面高度計の利用から切り離されているところに,むしろ驚きました。

涼しいし,親切な人も多く,とても良い都市でした。ちょっと税金が高いのが玉に瑕ですが。

2013/07/9,11,16,18 必修科目講義

大海専攻の必修科目の7章を担当して4回講義を行いました。

回転流体は学生さんに馴染みがないと思うので苦労したと思いますが,29日に試験がありますので,全員合格するようにしっかり勉強してください。

2013/07/04-05 北大低温研「宗谷暖流を始めとした対馬暖流系の変動メカニズム」シンポジウム

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北大低温研で行われたシンポジウム「宗谷暖流を始めとした対馬暖流系の変動メカニズム」に参加してきました。日本海側は九州から北海道まで,対馬暖流系によって「つながった」沿岸なので,知見が比較的共有できますね。

今年は,分解能の高い観測の結果が多かったですが,細かく測ると見えてくることと,未知であることが浮き彫りになる点が出てきて面白かったです。

2013/06/28 新規海洋ミッション研究会

東京のRESTECで,今年度第一回の「 新規海洋ミッション研究会」に参加してきました。専門分野に応じて,いくつか提案を絞ってみることにして,私は主に海流計測関係を担当します。緊縮財政の折,なるべくコストパフォーマンスの高い計画を作成するのが宿題です。

2013/06/22-23 大気海洋相互作用研究会

山中湖20130623 東海大学の山中湖セミナーハウスで行われた,大気海洋相互作用研究会に参加してきました。

若い学生さんが意欲的に観測データに取り組んでいて,好感が持てました。自分がやっている研究が,全体に対してどういう位置づけにあるのかの距離感を不自覚なところも,実に若手らしくて微笑ましいです。これから,うまく立ち回る手段も身に着けていかなければならないでしょうが,姑息になりすぎず,真っ直ぐ育って欲しいです。

 

2013/06/18 ニューかめりあのドック

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安芸川尻の神田造船に,ドック中のニューかめりあにGPSアンテナポールを取り付ける作業をしに行ってきました。トップデッキは日射による熱変形と紫外線や潮風による劣化が激しいので,レドーム(アンテナの覆い)を新たに設置。安全のため,ポールにステーを張りました。

2013/06/11 第一回COMPIRAサイエンスチーム会合

新型海面高度計COMPIRAは,実利用を念頭に置いたミッションですが,これまでにない全く新しいデータであることから,純粋にサイエンス目的の成果も期待できます。現在第一線で働くメンバーの方々に,高分解能・高頻度の海面高度データが得られたら,どのような点の理解が進むかについて検討してもらい,科学白書を作成してもらうための会合です。実際に打ち上がるのは7年くらい先の話ですが,新規の現象を素早く認識できるように,それまでに科学サイドも準備をしておくべきですね。

2013/06-07 RIAMフォーラム

応用力学研究所の公開講座であるRIAMフォーラムが行われました。今年はちょっと形式を変えて,研究の類似性をもとに研究分野を混在させる試みで発表が行われました。応力研は環境・エネルギー・核融合と研究分野が広いので,例えば同じ「乱流」でも,その取扱いの違いを実感するには有効だったと思います。ただ,異なる分野のシナジー効果が出るには,まだまだ時間と手間がかかりそうにも思います。