台湾海峡を横断するフェリーの新型機 TaiMa Star が,やっと完成が近づいてきたとのことで,ADCPのデッキユニットの取り付けを行いに高雄に向かいました。
造船所のTomさんは「99%完成している」と言ってましたが,まだちょっと怪しい感じです。


なんとかそれでも,ADCPのデッキユニットは,ブリッジの後ろの会議室に,ラックに入れてシステムが完成しました。
ちなみに,高雄の地下鉄では,萌絵が公式採用されているようです。

多分,「カラOK」と言いたいんだと思います。カタカナは難しいですね。
九大応力研で,IHIとの共同研究の第2回目の会合を行いました。前回はGNSS-Rについての説明がメインでしたが,今回は各種の海洋観測において現象毎に要求される精度や時空間分解能を洗い出し,GNSS-R観測で実現できそうな現象について検討しました。反射強度と海面高度のそれぞれについて検討してみましたが,単にスケールとフットプリントに比較だけでなく,ランダムノイズを落とすための平滑化につかえる時空間スケールの検討も必要そうです。引き続き,次年度も検討していきます。
なお,スキーで骨折する人が多発していたり,インフルエンザにかかって多数に感染したりと,健康的には色々と問題のある集会でした。皆さん,身体には気を付けましょう。
日本海洋学会西南支部・海洋気象学会・水産海洋学会の合同シンポジウム「東シナ海及びその周辺海域のリモートセンシングによる気象・海洋観測」が,沖縄の琉球大学で開催されました。基調講演として,「リモートセンシングによる東シナ海の流速観測」というお話をさせていただきました。
今年度第一回目のCOMPIRAサイエンス委員会です。COMPIRAにはなかなか動きがなく進展していないのですが,せっかく海面高度計測に関する関心が高まってきていますので,日本からNASAのSWOTのサイエンスチームに応募することにしました。
文部科学省に,宇宙航空科学技術推進委託費のヒヤリングに行ってきました。ヒヤリングの通知からの期間が短くてあまり準備ができませんでしたが,7分間で言いたいことをコンパクトにまとめるのには大変苦労しました。長く話す方が,よっぽど楽ですね。
スイスとの国境にあるドイツのコンスタンツで,Coastal Altimetry WorkshopとOcean Surface Topography Science Team Meetingに出席してきました。
最近の衛星海面高度計のトレンドは,Cryosat-2に搭載されたSAR-mode高度計で,一つのアンテナながら軌道沿いに合成開口をすることで,軌道沿いに非常に細かい分解能で海面高度の計測ができるというものです。もう一つのトレンドは,Kaバンドの高度計を用いたISRO/CNESのAltiKaで,低軌道と広い帯域のおかげでfootprintが小さく,これまでの高度計よりも計測精度が高いという特徴があります。新参のインドでも,うまく新規性のあるミッションを組めば世界のトップになるという,良い例だと思います。日本のCOMPIRAにも,ぜひ頑張って欲しいところです。
ドイツらしく,記念にビールとソーセージも頂きました。
最終日は会議が午前で終わったので,ライン瀑布に行ってきました。300mくらい滝の川幅があります。
長崎大学にて行われた,日本海洋学会秋季大会に参加してきました。自身の発表は無かったですが,賞選考委員会や評議会,研究打ち合わせなど,なにかと忙しかったです。
東京のIHI本社で,GNSS-Rが今後の海洋研究にどのように使えるのかを検討する研究会を開催しました。東京海洋大の海老沼先生とIHIの北澤さんに,GNSS-Rの原理や小型衛星群CYGNSSの概要について説明して頂き,その観測特性や精度についての理解を深めました。次回は,波浪・海氷・海上風・津波・潮汐・ジオイド・海面力学高度などの海洋研究に,GNSS-R技術がどの程度応用できるのか,そのためにはどのような配置のGNSS-R衛星を準備するひつようがあるのか,などを検討していきます。
ダイオウイカやメカジキの父島南東沖の500-600m層での漁場形成について調査する科研費の研究打ち合わせのために,父島の小笠原水産センターを訪問してきました。
世界遺産の父島へのルートは,東京の竹芝桟橋からのフェリー「おがさわら丸」のみ。約26時間かかります。復路も週に1~2回しか運行されませんので,出張も1週間単位となります。
時間的に余裕がありましたので,小笠原水産センターの田中優平研究員に,立縄漁法と延縄漁法などの基礎中の基礎から,メカジキの雌雄比の緯度・季節変化などまで色々と教えて頂きました。 田中さん,長々とお付き合い頂いてありがとうございました。
小笠原水産センターで飼育していた亀。父島では,亀刺や亀煮として食べてます。同じ爬虫類のワニと似て,ササミと魚の間な感じでした。
小笠原水産センターの漁業調査指導船興洋。わずか87トンながら,東京都の調査船として沖ノ鳥島まで行くという働き者だそうです。