日本海洋学会の論文賞の選考委員会のために,京都に日帰り出張してきました。テーマも研究手法も異なる論文の中からどれか一つを選ぶというのは,大変難しいものですね。斬新さ・完成度・発展性などを評価するのですが,雑誌に掲載された一定以上のレベルの論文ばかりなので,議論しているうちに混乱してきます。テーマか手法が固定していれば,まだ相対的に評価することも可能ですが,全く異なる話題の論文を比較するのは,なかなか難しいものです。
久しぶりの京大理学部です。こんなに道が狭かったかな・・?
日本海洋学会の論文賞の選考委員会のために,京都に日帰り出張してきました。テーマも研究手法も異なる論文の中からどれか一つを選ぶというのは,大変難しいものですね。斬新さ・完成度・発展性などを評価するのですが,雑誌に掲載された一定以上のレベルの論文ばかりなので,議論しているうちに混乱してきます。テーマか手法が固定していれば,まだ相対的に評価することも可能ですが,全く異なる話題の論文を比較するのは,なかなか難しいものです。
久しぶりの京大理学部です。こんなに道が狭かったかな・・?
アメリカのワシントンDCで,9th Coastal Altimetry Workshop (2015/10/18-19)と,Ocean Surface Topography Science Team Meeting (2015/10/20-23)に参加してきました。本当はJason-3が打ち上がった直後に予定していた会合なのですが,ロケットの問題で打ち上げが12月に遅れてしまったため,ちょっと会合のスケジュールが間延びした感じになってました。
衛星高度計自身の進展は着実で,特にSAR altimetryは実利用測器にまで成長していますね。SWOTによる面的な海面高度の観測も,これまで軌道方向に縛られてきた沿岸観測を大きく変えることになりそうです。
なお,2015/10/21は Back to the futureでデロリアン号が過去からやってきた日だったため,会場のHyattホテルの前でもイベントが行われていました。40代以上の中年の人ほど喜んでました。
過去のマシンと言えば,会合終了後に行ったスミソニアン博物館に,SEASATの模型がありましたよ。
福岡の九大西新プラザで,サマーセミナー「海と宙の間から ―小型無人飛翔体で海を観・診・視る―」を開催しました。
手軽に上空からの視点を手に入れることができるようになった今,どのような海洋観測ができるのか,それを実現するために航空宇宙側ではどんな技術が必要なのか,といった議論をするセミナーです。
環境観測,漁業・生物,漂流ゴミ,津波,安全監視といった様々な観点から海洋を観測・診断・監視する上で必要なニーズと,ゾンデ,バルーン,ドローン,超小型衛星などの飛行特性のシーズを紹介してパネルディスカッションを展開しました。それぞれのプラットフォーム毎に,廉価性,荷重制限,機動性,高高度安定性などの特徴が異なり,一種類であるニーズを満たすのは難しいこと,むしろ複数のプラットフォームを組み合わせることが有効性を高めることなどが議論されました。
9/11は特別講演として,九工大の趙先生と,ミシガン大のRuf先生に,それぞれ超小型衛星とNASAのCYGNSSミッションについてのお話をしていただきました。
来年度以降も,同種の議論は続けていく予定です。
台湾海峡を横断する台馬フェリーの新船TaiMa Star が就航したということで,8/27に台湾の基隆港に向かいました。が,あいにくTaiMa Starはトラブルのため修理中で乗船できず,その足で台南へ。
8/28の朝から台南の国立成功大学のCoastal Ocean Monitoring Center (COMC)を訪問し,TaiMa Starの観測の台湾側パートナーとしてのMOUの締結などの話し合いを行いました。

続いて,近くにあるTORIと与那国島の海洋レーダのデータ処理についての打ち合わせを行い,その足で基隆へ。停泊中のTaiMa Starに乗船して,船底に搭載したADCP新システムの確認を行いました。どうも,PCのメモリーボードがズレたらしく,就航後数日でPCが立ち上がらなくなっていたようです。
北大低温研の研究集会にて,座長と発表をしてきました。北海道は,湿度が低いし涼しくて良いですね。福岡に戻ったら暑さと湿度に幻滅しました・・・。
ついでに,漂流ブイの観測について水産大の滝川さんと打ち合わせて,ドローグ深度を変えた観測を8月下旬の天鷹丸航海で実施してもらいます。
チェコのプラハで開催された,26th IUGG (International Union of Geodesy and Geophysics) General Assemblyで,6/30に”Overview of JAPAN’s GNSS-R Research Program for Ocean Observations”の話をしてきました。測地と海洋のジョイントセッションだったのですが,残念ながらコンビーナ3人中2人欠席という,ちょっと寂しいセッションになってしまいました。会場がやたらと大きくて立派だったので,もう少し盛り上がりを期待したのですが,やや低調気味だったように思います。ただ,流石は大きな国際学会だけあって,普段なかなか会うことのない別の分野の人や海外で活躍している友人達と会って情報交換できたのは収穫でした。

プラハはなかなか美しい街ですし,チェコは世界有数のビールの消費地で,ピルスナービールの発祥地ということで,会議以外にも楽しめました。体重の収穫が一番大きかったかも・・・。