昨年度の博士課程の王さんと書いた論文”Coastal Waveform Retracking for Jason-2 Altimeter Data Based on Along-Track Echograms around the Tsushima Islands in Japan”が Remote Sensing に掲載されました。http://www.mdpi.com/2072-4292/9/7/762
昨年度の博士課程の王さんと書いた論文”Coastal Waveform Retracking for Jason-2 Altimeter Data Based on Along-Track Echograms around the Tsushima Islands in Japan”が Remote Sensing に掲載されました。http://www.mdpi.com/2072-4292/9/7/762
幕張の日本地球惑星科学連合 (JpGU)とAGUのjoint meeting 2017に参加してきました。今回は,日本海洋学会の春季大会も合同しています。全般的には盛況だったのと,測地や気象・陸水などの懐かしい人達と会って情報交換ができたのは個人的には良かったです。ただ,海洋学会の評議委員会や総会が夜遅くまでかかったり,海洋専門の測器メーカーの展示が少なかったりと,まだまだ色々と改善の余地はありそうでした。異分野融合の議論とともに,海洋に特化した議論も大切だと思うので,秋の学会との性格分けを明確にするのが大切そうですね。
東大の柏の葉キャンパスで開催された東京大学大気海洋研究所の共同利用研究集会「海洋物理船舶観測フェスタ2017」で, 「船上離発着するドローンによる海洋観測の可能性について」のお話をしました。ドローンの技術は進展が目覚ましいので,非現実的に見えても本当に実現してしまう可能性が高い分野です。船からXCTDを積んで数百m間隔の測点で一斉にリリース,なんて観測は1年後には実現しているかも・・・。サブメソスケールの現象の観測手法が,大きく変わるかもしれませんね。
イタリアのフィレンツェのSant’ Apollonia Auditoriumで開催された10th Coastal Altimetry Workshopに,Science Steering Comiteeメンバーとして参加し,”Comparison with the Coastal Sea Surface Height Retrieved from Along-Track Jason-2 Continuous Waveforms and the HF Ocean Radar Data in the Tsushima Strait”という発表もしてきました。
ワークショップ全体のレポートは,ここに掲載されています。
水資源機構琵琶湖開発総合管理所が管理運用している安曇川沖大型浮体に,1年以上設置させて頂いたGNSS-R観測装置を撤去しました。
プロジェクトが終了してみると,実は白浜や平塚の本格的な観測塔よりも安定してデータが収集できていて,海況が安定しているせいか綺麗なデータが取れました。観測の様々なノウハウも得ることができて,研究面では実に有益な観測になったと思います。
2017/02/13-14と,台南の国立成功大学を訪問して,台馬フェリーのデータ解析についての発表と打ち合わせを行いました。
2/14には,さらに南の高雄のTaiwan Ocean Research Instituteに移動して,台馬フェリーのデータ解析に関しての講演と,海洋レーダ観測に関しての打ち合わせを行いました。
さらに2/15に,基隆に停泊中の台馬之星フェリーにて,GPSアンテナの動作確認を行いました。なんと,アンテナ内部に水が浸入しており,錆びた状態で,交換が必要だと判明。アンテナを購入後に,また取り付けに台湾に行かないといけません。レドームも付けた方が安全そうです。
2016/12/10-11に,長崎スカイホテルにて,長崎県内の7校42名の高校生を対象としたサイエンスキャンプに講師として参加してきました。「海はどうして流れるか」というタイトルで授業を行った後,数人ごとのチームに分かれて海洋に関連するテーマを設定し,それを調査するための観測計画を討議して,翌日にポスター発表をしてもらいました。生徒さん達には慣れない作業で時間が不足気味でしたが,生物・水産から環境・エネルギーまで幅広い分野の独自性のあるテーマや仮説が提示されました。生徒さん達は,今の自分達の知識の範囲内で何ができるかを真摯に考えていて,科学教育の大切さを痛感しました。
このような機会を下さった関係各位に,この場を借りて厚く御礼申し上げます。
フランスの La Rochelleにて,海面高度計の国際ワークショップ Ocean Surface Topography Science Team (OSTST) meetingが10/31-11/4 の期間に開催されました。日本の高度計チームのPIとして参加し,”Volume transport variations in the Taiwan Strait in relation with the cross- and along-strait pressure gradients” の発表を行いました。
2016/10/28の午後に,呉市生涯学習センターにて,日本航海学会 GPS/GNSS研究会の秋季研究会に参加しました。「GNSS-Rによる海洋観測」の招待講演をさせて頂きました。GPS/GNSSの使い方も,分野によって様々ですが,通常の航海測位ではマルチパス要因として邪魔になる海面反射波を使う観測ということで,興味を持って聞いて頂けました。
父島の小笠原水産センターに,メカジキの深海漁場形成に関する研究打ち合わせに行ってきました。台風16号による欠航が心配されましたが,無事に出港できました。
おがさわら丸が新船になったとはいえ片道24時間の船旅なので,通常はメール等で打ち合わせをしているのですが,直接会って話すと見落としていた内容が再確認できたりするので有用です。お互いが「当たり前」だと思っている内容は,メール等ではいちいち書きませんから。例えば,母島回りで漁獲報告がないので漁場が形成されていないと思ったら,実は漁協が別だから報告が無いだけで好漁場だったりとか,意外と思い過ごしがあることを再確認しました。
ちなみに,おがさわら丸は夏季以外は週に一便しか運航しないので,金曜日に打ち合わせが終了した後は,日曜日の出港待ちの休暇となります。せっかくなので,「現場海域調査」に行ってきましたよ。