2019/02/20-22に,タイのチュラロンコン大学で開催される 3rd Joint Seminar on Coastal Ecosystems in Southeast Asia に参加してきました。九大が構想するアジア・オセアニア研究教育機構の展開の中で,東南アジア諸国との環境分野での協力体制を検討するための下調査をしてきました。
2019/02/20-22に,タイのチュラロンコン大学で開催される 3rd Joint Seminar on Coastal Ecosystems in Southeast Asia に参加してきました。九大が構想するアジア・オセアニア研究教育機構の展開の中で,東南アジア諸国との環境分野での協力体制を検討するための下調査をしてきました。
横浜のJAMSTECで,IOC/WestPac の活動の一環として国際協力のもと黒潮関係の観測を行う Cooperative Study of the Kuroshio and Adjacent Regions (CSK)-2について,その可能性を検討するワークショップに参加してきました。残念ながら2日目の途中で福岡に戻らなければいけなかったのですが,予算獲得には物理的な知見強化のみならず利益(漁業・資源・運輸など)にも言及する必要がある点などが検討されていました。ただ,各国の利権が絡むので,生々しい利益の話だと国際協力プロジェクトは難しい面もあります。
横浜中華街は春節準備で賑やかでした
大阪大学吹田キャンパスにて,第35回プラズマ・核融合学会の領域シンポジウムS6「マイクロ波からテラヘルツ波までの電磁波の発生とその応用」で「測位衛星(GNSS)の反射波を使った海洋観測」のお話をしました。一括りにマイクロ波と言っても,大出力発生装置から人工衛星で利用できる小電力のものまで様々で,いろいろと勉強になりました。
吹田にせっかく来たので万博記念公園も見てみたかったのですが,残念ながらもう閉まってました・・・
鹿児島大学工学部の加古さんを名古屋大学の富田さんと訪問し,NOAAのKEOブイで計測している風速や従来の衛星データと,CYGNSSのデータとの比較について打ち合わせを行いました。CYGNSSの方がノイズが若干多いような傾向があり,計測対象の時空間スケールが小さいのかもしれません。平滑化方法などを併せて,今後検討していきます。
連日トンカツ
大分市の少女科学体験スペース O-Labo にて,日本海洋学会の出前講義として「宙からみる海~GPSで海上風を測る~」の講演をしてきました。対象が小学校4年以上でしたが,横道に逸れた話が少し難しい話になってしまったと反省しています。実演とかも,もう少し練りこめたかなと思います。いつもとは違う年齢層の講演なので,難しいですね。
もともとこの講演,大分県の企画「海と宙の未来 展」との連携なのですが,JAXAさんとJAMSTECさんの初連携企画だそうです。両方ともお付き合いがありますが,そう言えばお互いあんまりコラボしてませんね。
Springer から,“Remote Sensing of the Asian Seas” (ISBN 978-3-319-94067-0)という本が出版されています。
この中で,”Complementary Remote Sensing Observations of the Tsushima Warm Current Patterns”と
“Remote Sensing of the Kuroshio Current System”という章を執筆しています。
個人で買うには高い本なので,図書館などにリクエストを出してバンバン買ってもらってください。
2018/09/24-29に,大西洋のアゾレス諸島にて,高精度衛星海面高度計の25周年記念シンポジウムと,連続してOSTST (Ocean Surface Topography Science Team) Meetingが開催されました。
日本からの参加者は私の他に2人と寂しい状況でしたが,会議には各国から500人超が集まり,盛大なものとなりました。高精度海面高度計は熟成期となり継続的にデータを取得しているほか,高分解能のSAR高度計を使った沿岸や陸水への応用も進んでいます。2021年打ち上げのSWOTのような革新衛星の登場も控えており,まだまだ発展が期待できそうです。
会場は劇場
ポスターブースは狭い
2018/09/11に,清水港に停泊中のJAMSTECの「ちきゅう」にGNSS/GNSS-R関係の受信機システムを設置してきました。10月から約半年間の航海となりますので,その期間中,海面水位の計測を行う予定です。無事に全観測ができると良いのですが・・・。
2018/09/07-08で,名古屋大学宇宙地球環境研究所の共同利用研究集会「小型飛翔体による海象観測;海洋科学は小型衛星のパートナーをどう選ぶか」を開催しました。海洋の参加者が少なかったのは残念でしたが,宇宙側の参加者の皆さんと濃い内容の議論ができました。
海洋・気象側から具体的な要望が提出されれば,小型衛星による地球観測が実現していく手順は開かれています。ISSからの放出などは比較的定期的に行われているので,かなり現実的な話として考えることができますね。
北大低温研の共同研究集会「宗谷暖流を始めとした対馬暖流系の変動メカニズム」に参加してきました。日本海洋学会がJpGUと合流した影響か,生物系の講演が多かったように思います。