九大応力研 市川 香

九州大学応用力学研究所准教授の 市川香です

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活動報告
日々の活動の報告です。 長期的にまとめた内容は,九大の教員データベースを参照してください。

2016/06/27 白浜観測塔GNSS-Rシステム取付

白浜の京大の観測塔に,GNSS-Rの観測システムを取り付けに行ってきました。

幸い梅雨の合間の好天に恵まれ,無理なく設置できました。接触不良で受信機が反応しない など,危うい場面はありましたが,問題無く受信できているようです。

 

2016/06/13-16 SWOT Science Team Meeting

アメリカのパサデナで,SWOTのScience Team Meetingが開催され,日本のチームとして参加してきました。Phase Cに移ったSWOTの開発は順調のようですが,得られるであろうデータのCal/Valや解釈は,なかなか難しそうです。スケールの小さい非地衡流成分の挙動を見るには,比較対象観測の同時性・同地点性が必要となるので,SWOT衛星測器の「検定」そのものが一つの研究テーマになるレベルです。ただ,幸いなことにSWOTのCal/Valフェーズの2021年春の1-day repeatパスが島根沖や瀬戸内海を通過するパスを取るので,日本のCOMPIRAチームとしての貢献はできそうです。

ちなみに,パサデナといえばSWOTの主要研究機関であるNASAのJPLの所在地です。ついでにJPLも見学してきました。DSC_0143写真は,海面塩分を計測するAquarius衛星のセンサー部分です。塩分によるマイクロ波放射の微細な違いを検出できるように,大きなお皿のアンテナが付いています。

2016/05/20 白浜観測塔視察

京大の白浜観測塔に、GNSS-Rの取り付けの下見に行ってきました。

塔内の計測部までのケーブル長が長くなるため、アンプを入れることにしました。

2016/05/11 平塚で容量式波高計のキャリブレーション打ち合わせ

2016/05/11に平塚観測塔で容量式波高計を取り付ける予定だったのですが、あいにくの強風のため塔に行くことができずに断念しました。

取り付けは次週に延期ということで、メンバーが変わるため、取り付け治具やキャリブレーション方法についての打ち合わせを入念に行いました。平塚陸上局でのキャリブレーション方法の確認風景

2016/04/27 琵琶湖の容量式波高計撤収

3月に取り付けた容量式波高計ですが、約1ヵ月の計測を終えて、無事に撤収となりました。この後、平塚に設置されることになります。

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2016/03/28, 30 琵琶湖大型浮体への波高計・GNSS-Rアンテナの取り付け

2016/03/28と30の二日間で、水資源開発機構の琵琶湖の大型浮体に、GNSS-Rアンテナと容量式波高計の取り付けを行ってきました。

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2016/01/25, 28 博士論文公聴会

2016/01/25に北大で張偉さんの副査,01/28に九大で井出喜彦さんの主査として論文公聴会に出席しました。岡目八目と言いましょうか,ここはもう少し強調すれば・・・,とか,ここはあまり言わない方が・・・,とか,色々と荒削りな面も見えて面白いです。

2016/01/19-20 OMIX A02-4班会議

海洋混合学の創設・物質循環・気候・生態学の維持と長周期変動の解明(Ocean Mixing Processes/ Impact on Biogeochemistry, climate and ecosystem; OMIX)のA02-4「黒潮とその源流域における」混合過程・栄養塩輸送と生態系の基礎構造の解明」(代表;郭新宇)班の班会議が,九大応力研で行われました。鹿児島丸での観測の解釈を行いましたが,なかなか難しい。内部波らしき存在は確認できましたが,それが空間的な移流によるものか,内部波の伝播なのか?後者として,発生源はどこか? といった疑問は,今の観測だけでは不足していますね。これらに基づいて,次年度に向けての観測計画を立てました。

2016/01/12-13 CLIVAR/JAMSTEC Workshop on the Kuroshio Current and Extension System

横浜杉田のJAMSTECで,CLIVAR/JAMSTEC Workshop on the Kuroshio Current and Extension Systemという国際ワークショップで,invited speakerとして Variability of the Kuroshio in the upstream region という話をしてきました。この会議は,数値モデルを使う研究者と観測系の研究者とで,黒潮や黒潮続流の気候変動への役割を知るための枠組みの紹介という役割があります。ですので,むしろ今後に期待ですね。

2015/01/05 台湾暖流の論文掲載

“Temporal variations of volume transport through the Taiwan Strait, as identified by three-year measurements” という論文が,Continental Shelf Research Vol114, 41-53 (doi:10.1016/j.csr.2015.12.010) に掲載されます。台湾海峡を横断するフェリーにADCP流速計を取り付けた話で,紆余曲折ありましたが掲載されることになりました。