福岡の九大西新プラザで,サマーセミナー「海と宙の間から ―小型無人飛翔体で海を観・診・視る―」を開催しました。
手軽に上空からの視点を手に入れることができるようになった今,どのような海洋観測ができるのか,それを実現するために航空宇宙側ではどんな技術が必要なのか,といった議論をするセミナーです。
環境観測,漁業・生物,漂流ゴミ,津波,安全監視といった様々な観点から海洋を観測・診断・監視する上で必要なニーズと,ゾンデ,バルーン,ドローン,超小型衛星などの飛行特性のシーズを紹介してパネルディスカッションを展開しました。それぞれのプラットフォーム毎に,廉価性,荷重制限,機動性,高高度安定性などの特徴が異なり,一種類であるニーズを満たすのは難しいこと,むしろ複数のプラットフォームを組み合わせることが有効性を高めることなどが議論されました。
9/11は特別講演として,九工大の趙先生と,ミシガン大のRuf先生に,それぞれ超小型衛星とNASAのCYGNSSミッションについてのお話をしていただきました。
来年度以降も,同種の議論は続けていく予定です。